~日常生活のなかで継続的に取得できるバイタルデータ及び、データ解析・可視化基盤の提供を通じ、睡眠改善に取り組む事業者・研究機関の効果検証をサポート~
株式会社SOXAI(代表取締役社長 渡邉達彦、以下「SOXAI」)は、株式会社NTT DXパートナー(東京都新宿区、代表取締役社長 阿部隆、以下「NTT DXパートナー」)、株式会社ブレインスリープ(東京都千代田区、代表取締役 廣田敦、以下「ブレインスリープ」)、株式会社MAE(富山県富山市、代表取締役 前田大介、以下「MAE」)と連携し、MAEが手がける富山・立山町の美と健康の複合施設「Healthian-wood(ヘルジアンウッド)」にて実施され、「良質な睡眠」を目的とした旅行の新しい滞在スタイル「スリープツーリズム」の睡眠効果を検証する実証実験に参画いたしました。SOXAIは、検証用ウェアラブルデバイス「SOXAI RING」およびデータ分析基盤の提供、検証データの分析サポートを担当しています。
本リリースのポイント
・SOXAIは、日中の活動が夜の睡眠にどう影響するかを可視化することで、主観だけに頼らない客観的な効果測定とコンテンツ設計に貢献
・SOXAI RING は、多様な睡眠計測デバイスを用いて検証してきたNTT DXパートナーにより、「被験者に意識させることなく日中と夜の両方の活動を計測でき、客観的な効果検証に足る精度を備える」ことを基準に、検証デバイスとして選定された
・SOXAI RING による客観データと主観アンケートを組み合わせ、滞在前14日間・滞在中3日間・滞在後30日間の計約7週間を連続計測。滞在後も寝つき(入眠潜時16.2分→12.5分)の改善が約1か月持続することが確認された
実証実験の背景と目的
厚生労働省の調査では、睡眠で十分に休養が取れていない人の割合は増加傾向にあり、睡眠不足は現代社会における重要な健康課題となっています。※1
一方、世界に目を向けると、ウェルネスを目的とした旅行(ウェルネスツーリズム)市場は拡大を続けており、旅の価値も「見る・消費する」ことから「整える・回復する」ことへと移行しつつあります。こうした潮流をうけ、自然環境や体験プログラムを通じて睡眠を「学び・体験・改善」する「スリープツーリズム」への関心が世界的に高まっています。
温泉や養生、四季折々の食といった「眠りを整える文化」を持つ日本は、この領域に独自の強みを備えています。しかしながら、慣れない環境では初日の睡眠の質が下がりやすいこと(ファーストナイト効果)が知られており、旅先で確かな睡眠改善効果を得るには、夜の寝室環境だけでなく、朝から日中、就寝前までを見据えた一日を通じたプログラム設計と、科学的根拠にもとづく検証が欠かせません。
本実証実験は、こうした課題認識のもと、「スリープツーリズム」が睡眠にどのような効果をもたらすのかを明らかにすることを目的として実施されました。
※1 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」より https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
実証実験の概要
施設名:ヘルジアンウッド(富山県中新川郡立山町)
試験方法:同一被験者による期間ごと比較試験(滞在前14日間/滞在中3日間/滞在後30日間を比較)
被験者:睡眠に課題を持つ20〜50代の男性10名
測定項目:客観的指標=睡眠計測リング(SOXAI RING )による睡眠・心拍・活動量の測定/主観的指標=毎朝および週次のアンケート
各社の役割分担
NTT DXパートナー:実証実験の企画立案(含むデバイス選定)/睡眠工学に基づく一日を通じた宿泊プログラムの監修/被験者募集・運営管理/現地での検証管理
MAE(ヘルジアンウッド):睡眠体験コンテンツの設計・提供("フレンチ薬膳"やハーブを生かした滞在プログラム)
ブレインスリープ:IRB申請※2/被験者への説明/検証データの分析・エビデンスの監修
SOXAI:検証用ウェアラブルデバイス(SOXAI RING )の提供/データ分析基盤の提供/検証データの分析サポート
※2 IRB(Institutional Review Board):倫理審査委員会。人を対象とした研究を実施する際、その倫理的妥当性・安全性を審査する第三者機関。
SOXAI RING が実現した「約7週間の連続計測」と客観的効果測定
本実証実験においてSOXAIは、デバイス提供にとどまらず、検証全体を通じたデータ基盤提供と検証データの分析サポートを担いました。
指輪型という装着負担の少ない形状により、被験者に計測を意識させることなく、滞在前・滞在中・滞在後を通じた約7週間にわたる連続的なデータ取得を実現しています。加えて、夜間の睡眠指標だけでなく日中の活動量までを同一デバイスで取得できることから、「日中の過ごし方が夜の睡眠にどう影響するか」を可視化し、プログラム設計の根拠として活用いただきました。
実証実験の結果
※結果の詳細はブレインスリープのニュースリリースをご覧ください。https://brain-sleep.com/pages/corporate#news
結果①:<滞在中>睡眠への意識・行動・リラックス度※3が高まり、中途覚醒時間※4・睡眠効率※5が有意に改善
n=10, mean+SE, †:p<0.10, *:p<0.05, 線形混合モデルLMM (滞在前:n=137夜, 滞在中:n=20夜)
※3 リラックス度:就寝前の心理状態(落ち着き・安心感など)に関する主観評価(10点満点、点数が高いほど良好)
※4 中途覚醒時間:入眠から翌朝の最終覚醒までのうち、覚醒していた時間の総和
※5 睡眠効率:就床時間に対する実際の睡眠時間(中途覚醒時間を除く)の割合
結果②:<滞在後>寝つき(入眠潜時※6)の改善が約1か月持続
n=9, mean+SE, *:p<0.05, 線形混合モデルLMM (滞在前:n=125夜, 滞在後:n=263夜)
※6 入眠潜時:就床から入眠までに要した時間(寝つきの良さを示す)
結果③:<滞在後>主観評価で「睡眠の質」の向上を実感し、社会的制約下でも行動変容が定着
起床後および週次の主観アンケートでは、滞在前と比較して「睡眠の質」の評価が5.6→6.2(10点満点)へ有意に高まり、滞在から約1か月後まで高い評価が持続していたことが確認されました。また、睡眠に関連した行動のうち「香りを活用していた」「就寝前に電子機器使用を控えた」「朝は光を浴びるようにしていた」の3項目において有意な向上が見られ、仕事や家庭などの社会的制約がある日常のなかでも、睡眠改善に向けた行動変容の定着が見られました。
今後の展望
SOXAIは、日常生活のなかで継続的に取得できるバイタルデータと、そのデータを解析・可視化する基盤の提供を通じて、睡眠改善に取り組む事業者・研究機関の効果検証をサポートしてまいります。
宿泊施設や自治体による滞在プログラム、企業の健康経営施策、寝具・食品・サービスなど、睡眠改善を目的とした取り組みは広がりを見せる一方で、その効果を客観的に示す手段は十分に整っていません。SOXAIは、こうした取り組みに対して客観的な効果測定の基盤を提供することで、日本の睡眠課題の解決に貢献してまいります。
実証実験・共同研究に関するご相談について
SOXAIでは、企業・自治体・研究機関の皆さまとの実証実験、共同研究、効果検証の伴走支援を承っております。デバイスの提供にとどまらず、取得データの分析基盤の提供や検証設計のサポートまで対応が可能です。ご関心をお持ちの方は、下記ページよりお問い合わせください。
https://soxai.co.jp/pages/btob-lp3
実証実験実施企業
株式会社NTT DXパートナー(https://www.nttdxpn.co.jp/)
本社所在地:東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本本社ビル9F
設立:2022年1月
代表者:代表取締役社長 阿部隆
株式会社ブレインスリープ(https://brain-sleep.com/)
本社所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー26F
設立:2019年5月
代表者:代表取締役 廣田敦
株式会社MAE(https://mae-toyama.co.jp/)
本社所在地:富山県富山市向新庄町一丁目18番47号
設立:1966年2月
代表者:代表取締役 前田大介
SOXAI RINGについて
SOXAI RINGは、睡眠、心拍数、皮膚温度、血中酸素濃度、活動量など、日常生活における健康・コンディションに関わるデータを取得・可視化する日本製スマートリングです。
株式会社SOXAIについて
SOXAIは「ヘルスケアをライフスタイルに」をビジョンに掲げ、2021年に創業したヘルステック企業です。生活のあらゆる場面にバイタルセンシング技術を適用することで、人々が自然と健康増進に取り組める世界の実現を目指しています。
https://soxai.co.jp/pages/about-us
本社所在地:神奈川県横浜市中区不老町1丁目2-1
代表者:代表取締役社長 渡邉達彦
設立:2021年
本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先
株式会社SOXAI
取締役副社長 光頼篤樹(ミツヨリアツキ)
メール:info@soxai.co.jp / 電話:045-264-9397
